Linuxでユーザを作成する場合に使用するコマンドは「adduser」と「useradd」の二つのコマンドがあります。
adduserコマンドとuseraddコマンドはどちらを使ってもユーザを作成することができます。
違いはユーザを作成するときの手順が違うようです。
私はadduserコマンドを使用していたのでadduserコマンドを使ってユーザを作成した際の方法を記載します。
■ adduserコマンド
ユーザーを作成します。
ユーザのホームディレクトリやグループなど下記のオプションで指定することができます。
■ オプション
「-u(–uid)」
ユーザIDを指定してユーザを作成します。
省略した場合、自動でユーザIDが設定されます。
「-g(–gid)」
グループIDを指定してユーザを作成します。
指定するグループは存在しないとエラーで怒られます。
省略した場合、自動でグループIDが設定されます。
「-d(–home)」
ユーザのログイン時のホームディレクトリを指定できます。
省略した場合、システムが規定で設定しているホームディレクトリが設定される。
「-s(–shell)」
ユーザのログインシェルを指定します。
SSHでログインできないユーザの作成は「/sbin/nologin」に設定します。
またログインできるユーザの作成は「/bin/bash」を設定します。
■ 書式
adduser -u [ユーザー] -g [グループ] -d [ホームディレクトリ] -s [ログインシェル] [ユーザ名]
または
adduser --uid [ユーザー] --gid [グループ] --home [ホームディレクトリ] --shell [ログインシェル] [ユーザ名]
オプションの値は省略可能です。
■ 使用例
hogeユーザーを作成します。
# adduser --shell /sbin/nologin --home /var/www/html hoge adduser: warning: the home directory already exists. Not copying any file from skel directory into it.
※ホームディレクトリが存在している場合、警告が出ますがユーザを作成することが可能です。
ユーザー一覧を確認すると下記のように設定されます。
hoge:x:512:512::/var/www/html/:/sbin/nologin
ユーザーにパスワードを設定する場合は下記のようにします。
# passwd hoge Changing password for user hoge. New UNIX password:(パスワード入力) Retype new UNIX password:(パスワード再入力) passwd: all authentication tokens updated successfully.
「passwd: all authentication tokens updated successfully.」と表示されれば成功です。